子供が家の鍵を失くした
最近、小学校3年生のお姉ちゃんが鍵を失くしました。
どこで失くしたかも、いつ失くしたかもわからないとのこと。
昨日かもしれないし、一昨日かもしれない。
近所かもしれないし、友達の家かもしれないし、隣町かもしれないし、家の中かもしれない。
結局、数日後、リュックの奥の方から見つかりましたが、小さい子供に家の鍵を管理させることについて改めて考えさせられました。
AirTag購入
私とママの在宅時間は流動的なので子供に鍵を持たせないという選択肢は取れません。
色々と悩んでいる中で、1,2年前にパパ友たちがAppleのAirTagを子どもの持ち物につけているという話を思い出しました。
ちょっと調べたら便利そうなので早速、4個入りセットを注文。
なお、お姉ちゃんは学校指定の子供携帯を持っています。
その携帯でお姉ちゃんの位置確認ができるので、AirTagは見守り目的ではなく、純粋にお姉ちゃんの鍵を見つけることが目的です。
セットアップ
セットアップは簡単でした。
AirTagについているビニールを剥がしてiPhoneに近づけるとiPhoneがAirTagを検知します。
iPhoneに表示された「接続」を押して名前をつければ完了です。
お姉ちゃんにはまだiPhoneを与えていないので私のiPhoneに登録し、ママと共有することにしました。
お姉ちゃんの鍵が私の手元にないのは当たり前なので「手元から離れたときに通知」はオフにしました。
使う
iPhoneの「探す」アプリを開いて「持ち物を探す」を選ぶと登録したAirTagの位置が確認できます。
「経路」を押すとでAirTagまでの道順をマップで案内してくれます。
AirTagの近くまで来ると「経路」が「近くを探す」に変わり、押すとAirTagまでの正確な方向と距離をコンパスのような画面で表示してくれます。
「サウンドを再生」を押すとAirTagから音を出せます。
共有されたママも同じことができますが、ママはiPhone SEなので残念ながら「近くを探す」に対応していませんでした。
それでもすごい便利です。
Amazonで購入したAirTagケースに入れてお姉ちゃんに渡して完了です。
余ったAirTagは自分の鍵やパスケースにつけてみました。
AirTagは勝手に鳴ることがある?
簡単に使い始めることができましたが、意味不明な設定がいくつかあったので調べてみることにしました。
するとAirTagは私の想定していた使い方には合わないことがわかりました。
具体的には以下の3つのAirTagの仕様です。
登録したiPhoneから離れて8〜24時間経過するとAirTagが音を鳴らす
近くを通った他人がAirTagを鳴らすことができる
AirTag側で音を止めるには電池を取り外すしかない
つまりAirTagは勝手に鳴ることがあり、かつお姉ちゃんがその音を止めるのがかなり面倒だということです。
解説
2点目の仕様がわかりずらいので補足すると、お姉ちゃんの近くにいる他人A子さんのiPhoneが、お姉ちゃんの鍵のAirTagの電波を見つけてA子さんに「AirTagはあなたと一緒に移動しています」という警告を出すことがあります。
意味不明な警告ですが、iPhoneにはそのAirTagが、私がお姉ちゃんの鍵の管理のためにつけたものなのか、私がA子さんをストーキングするためにA子さんのカバンにこっそり忍ばせたものなのか判断できないので、A子さんへ確認を促しているのです。
つまり、先程の警告をもっと露骨な言い方に変えると「あなたは他人にストーキングされているかもしれませんよ。もしそうなら危険です。あなたの持ち物の中に見知らぬAirTagが混入してないか調べてください。」というAppleからA子さんへの親切な警告です。
このときA子さんは私のAirTagを探すために私のAirTagを鳴らすことができます。
そうするとお姉ちゃんの鍵のAirTagが鳴るわけです。
AppleはこのようにAirTagを安易に不正行為に利用できないように様々な工夫をしています。
1点目の仕様も不正行為を防止する意味合いが強いようです。
これらの機能によりAirTagを鳴らすことを拒否したり、音量を下げたりすることはできません。
また3点目についてですが、AirTagにはボタン等は一切ついておらず、音が鳴ったときには鳴り終わるのを待つか電池を取り出すかの二択です。
学校に持っていけない
最短、8時間で鳴るということは私が朝早く外出した日は小学校で鳴る可能性があります。
放課後の習い事の最中に鳴る可能性はさらに高いでしょう。
私が出張に行っている間は毎日1回以上、ランダムな時間に鳴るでしょう。
また、iPhoneを持っている人がいつイタズラで鳴らすかわかりません。
鳴ったらお姉ちゃんは鳴り終わるまで耐えるか、キーケースから取り出して電池を外して音を止めて、先生に謝らないといけません。
説明したら学校側の理解を得られたという声もネット上にはありましたが、お姉ちゃんの小学校は結構、厳しいです。
なによりお姉ちゃんは保守的でトラブルを嫌います。
これは学校に持っていけない気がします。
パパ友たちはどうしてるのか?
ではパパ友たちはどうしていたのでしょう?
調べたところ少し前までは登録したiPhoneから離れて3日間は鳴らなかったそうです。
3日間、鳴らないなら学校にも持っていけますね。
買い替えるか?
古いAirTagも自動的にFirmwareがアップグレードされるそうなので古いAirTagを購入しても意味ないです。
他社の競合製品も同じような状況なので他社製品に乗り換えても根本的な解決はしません。
Appleとしては子供にiPhoneを持たせて、そのiPhoneにAirTagを登録するのが正解なのだと思います。
でも学校は指定した子供携帯以外の持ち込みを禁止していますし、子供にiPhoneを持たせるのはまだ早いかなと思ってます。
どうする?
お姉ちゃんの鍵のAirTagは一旦、回収しました。
どうするかまだ答えは出てません。
AirTagの無音化という改造もあるようですがそこまでするべきなのでしょうか?
子供の落とし物を親が探すことに特化した手軽な製品はないのでしょうか?
結局、AirTagは誰が得するんだろう?
ちょっとお姉ちゃんのケースから一旦、離れて、一般論としてこのAirTagという製品はどう使えばよいのでしょう?
私が出社すれば家に置いてきた車や自転車の鍵、リモコンのAirTagが鳴って家族が不気味な思いをするでしょう。
職場で管理している大事なモノに取り付けた場合は私が出社しない日にAirTagの鳴る音が職場の同僚や清掃の人を不気味がらせるでしょう。
突き詰めるとこのAirTagという製品は登録したiPhoneと「常に」一緒に持ち歩くものにしか使えないようです。
平日も休日も旅行中も絶対、常に持ち歩くiPhone以外のものって、、、
最近は財布すら置いて出かけることも少なくないし、、、
自分の家の鍵くらいしか思いつきません。
それならAirTag4個セットはいりません。
1個で十分です。
それでも幅広く活用したい場合に考えられる対策は家や職場に同じApple IDで登録したiPhoneかiPadを常時設置しておくことです。
そうすれば登録したiPhoneが長時間、不在の場合でもAirTagが鳴ることを防げるような気がします(多分)。
でもそれを試すくらいなら、失くさないように気をつけた方がいいのではないかとも思います。
一人暮らしは最強かも
一人暮らしの人は自分が不在のときに家でAirTagが鳴りまくっても困らないですね。
がんがん使えます。
同居してて、複数拠点に常設可能なiPhone/iPadを複数台持っていない人間は4個セットを買っても余ってしまう気がします。