第2子出産後の朝。
起きたらママがいないことに長女は泣いてグズるだろう、と覚悟していたら全くそんなことはなかった。
長女はとても素直に起き、朝食を食べ、着替え、自分の玩具と人形をトランクに積め、昼食を食べた。
駅前からタクシーに乗り病院へ向かう。
20分くらいで到着。
面会に向かう分には気にならない距離だが陣痛中に向かうには長いと今更ながら感じた。
ママに会えて大喜びの長女。
生まれたばかりの赤ちゃんも同じ病室にいた。
お互いの両親も含めて赤ちゃんとママを中心に暫し団欒。
そしてパパと長女はパパの実家へ里帰り。
病室を出るとき長女はママと素直にバイバイできた。
昨夜からこちらの調子が狂うくらいいい子だ。
パパの実家にいる間、長女は別人のように素直だった。
小さいなりに無理して明るく素直な子を演じているようだった。
このためパパの両親は長女のことをかなり誤解している。
出産から6日後、母子ともに無事退院。
今度はママの実家へ全員で向かう。
そしてパパだけ仕事のために自宅に戻った。
ママの実家では長女はいい子になったり荒れたりを繰り返した。
「自分が一番！赤ちゃんは2番！」
赤ちゃんに敵意を剥き出しにしたりママに対して怒ったり愛情を試すような無理を言ったり。
かと思えば反省していい子モードに戻ったり。
本人も辛い様子。
それでも変わろうともがく長女の姿はどこか健気に思えた。
