新米親父のパパ力向上メモ

2014年に第1子の、2018年に第2子の父親になりました

NASが壊れた

子供が生まれて以来、子供の動画や写真の撮影は我が家の家庭平和に大きく貢献している。
それらの動画や写真の管理にIOデータのLANDISK HDL2-Aを使っている。
ある日これが突如、壊れた。

RAID1で2つのディスクの内容をミラーリングしているから壊れた方のディスクを交換すれば自動的に元通りになるはず。
そう簡単に考えていた。
しかしどうやらNASのシステム部分が壊れているようでそもそも起動してくれない。
これではどちらのディスクが壊れているのか判断できないし、ひょっとしたら両方壊れてしまってるかもしれない。

これはまずい、、、
嫁もご立腹だ、、、
RAID1意味ないじゃん!!



調査


とりあえずいつもの通りGoogle先生に「LANDISK HDL2-A」と聞いてみる。
ディスクはXFS形式で、MDを使用してRAIDを行っており、搭載されている2つのどちらのディスクもLinuxにマウントしてアクセス可能であることがわかる。
Google先生ありがとう。

なおOSは組み込みのARM Linuxでデータ用のディスクの両方に書き込まれているとのこと。
OSとデータを分離してくれていればOS部分だけ入れ替えて簡単に復旧できるのにね。
この価格では仕方ないか。

XFS形式について調べる。
Unixの古い形式であり、WindowsMacではアクセス不可能とわかる。
え?ディスクの中身を見るにはLinuxが必須ってこと?


データを取り出す準備


ディスクをマウントする環境を準備する。
UbuntuVMware Fusion上に仮想マシンとしてインストールする。
Canonicalさんありがとう。

NASを開けてディスクを1つ取り出す。
SATAをUSBに変換してくれる便利な箱にディスクを装着しUbuntuに接続する。

Ubuntuからディスクが接続されたことを確認する。
# fdisk -l
あれ?sdb1しか見えない。
データ領域にしてはサイズが小さすぎる。

gpartedをインストールする。
# apt-get install gparted
# gparted &
sdb1からsdb6まで見えた!
サイズと形式から考えてsdb6がデータ領域と推定。
xfs関連パッケージが足りないとsdb6にエラーが出ているのでインストール。
# apt-get install xxx
partedさんありがとう!

いよいよマウントする。
# mkdir /mnt/media
# mount -t xfs /dev/sdb6 /mnt/media
マウントできた!

データを確認する。
緊張の瞬間。
# cd /mnt/media
# ls
あったぁぁぁぁぁぁ!!!!!
データがあったよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!


データ取り出し


VMware Fusion上のUbuntuからMacへデータを移す。
そのために仮想マシンMac間でディスク領域の共有を行う。
しかしvmware toolsの不具合で共有がうまくできない。
vmware toolsを手動インストールして手動でマウントする。
# vmware-uninstall-tools.pl
# apt-get install open-vm-tools
# mkdir /mnt/hgfs
# mount -t vmhgfs .host:/ /mnt/hgfs

コピーしてデータ取り出し完了。
これで一安心。


LANDISK修理


IOデータさんに修理について問い合わせる。
ディスク交換が必要な場合だと1個1万円くらいの修理費がかかるとのこと。
イ、イチマンエン???
2つとも交換なら2万円???
とりあえず壊れたものを送って修理の見積もりを見てから考えることに。

幸い部品交換なしで復活。
送りの送料のみで済んだ。


復活


戻ってきたLANDISKのデータは全て消えていた。
これはIOデータさんの説明通りなので気にしない。
Macに取り出してあったデータをLANDISKにコピーする。
しかしエラーが出てコピーできない。

またMacの隠しファイルが悪さをしてるのか?
# ls -a
ん、、、なんだこの.AppleDoubleって?
.AppleDoubleを全て削除する
# find . -name .AppleDouble -exec rm -rf {} \;

無事コピーできた。
また変な隠しファイル使いやがって。。。Macめ。。。


終わり


一時はどうなることかとヒヤヒヤしたが、こうしてようやく我が家に平和が戻った。
嫁さんも安堵している。
今どきの家庭では家庭平和を守るために父親にITスキルまで求めるのか。

今回の件はいい勉強になった。
結局、RAID1を組んでいても、安価なNASの場合は、OS部分が壊れたときの復旧の手間はRAIDなしと変わらないということだ。

じゃぁ、LANDISK HDL2-AではRAID1は意味ないかと言われるとちょっとはあると思う。
それはいざというときにデータを救い出す材料が2つあるということ。
こっちのディスクがだめでもあっちがまだある、という安心感。
どうしても救い出したい大切なデータを前に冷や汗ダラダラ流して復旧作業しているときにはこうした安心は大きい。
だからこれからもRAID1のまま使おうと思う。


それとは別にバックアップの方法を考えた方がいいなとも思い始めた。
AmazonのS3とかGlacierとかを使おうかな。